小動物のがん化学療法

・J. M. Dobson, N. T. Gorman 著
・藤永 徹 監訳
・A5変型並上製本、216頁/図版・写真 30点
・ISBN4-87362-058-9 C3061
・初版発行:1995年5月25日
・定価(本体7,000円+税)/送料380 円

 本書は,獣医領域における抗がん化学療法の成書として良くまとまっているばかりでなく,薬物の副作用や併用療法,あるいは抗がん化学療法の予後などについても分かりやすく,かつ詳しく説明されており,臨床現場の獣医師にとって良い治療指針になるのではないかと思われる。
 この分野への入門書として,腫瘍生物学と化学療法の基本原理について詳しく述べた。また,それぞれの薬剤について,その作用様式,適用,薬用量,毒性の順で記述した。さらに,化学療法が適用される疾患について詳しく述べ,それぞれの症例に適用される様々な治療計画について説明した。

主要目次
第1章 背景と展望
第2章 腫瘍生物学の基礎
第3章 抗がん療法の基礎
第4章 細胞毒性剤
第5章 化学療法における合併症
第6章 担がん動物の選択-獣医療における細胞毒性剤使用上の臨床的重要事項-
第7章 細胞毒性剤の安全使用上の注意事項
第8章 リンパ増殖性および骨髄増殖性疾患の化学療法
第9章 固形腫瘍の化学療法
第10章 免疫抑制に対する細胞毒性剤の使用法
第11章 治療時の緊急事態あるいは合併症に対する対処法
第12章 がん治療への新しいアプローチ法

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