獣医学臨床シリーズ 15
臨床寄生虫病

・板垣 博(麻布大学獣医学部名誉教授) 監修
・宮本健司、深瀬 徹、長堀正行 著
・B5判並製本、346頁/図版335点
・ISBN4-87362-614-5 C3061
・初版発行:1997年2月20日
・定価(本体14,000円+税)/送料450 円

 この本はいわゆる「寄生虫学書」ではなく、小動物臨床家が臨床の現場で「寄生虫」らしいものを目の前にした時の疑問に答えることを目指した。
 臨床家は寄生虫の検査をする時、どういう手順で調べればよいのか、この本の内容はこの手順に沿って配列してある。
 寄生虫の形態に関する内容は臨床の場で同定の参考になる肉眼的特徴あるいは虫卵や幼虫の特徴に重点を置いてある。
 対象動物として犬・猫はもちろん最近の小動物臨床で取り扱われる鳥類、エキゾチックアニマルも十分に網羅。
 外来のペット動物が土着、野性化して,それらが持ち込んだ寄生虫が人獣共通寄生虫病を引き起こす可能性もある。これに対する手がかりも本書から得られる。

主要目次
第1編
1.寄生虫診療の流れ
2.内部寄生虫検査のための材料採取とその処理法
3.外部寄生虫検査のための材料採取とその処理法
4.材料,宿主別検査法
5.動物別,材料別の予期される寄生虫
6.寄生虫病の治療
第2編
1.寄生虫群の概説
2.原虫類(原生動物)
3.吸虫類
4.条虫類
5.鈞頭虫類
6.線虫類
7.節足動物
8.舌虫類
9.環形動物
第3編
1.人獣共通寄生虫病
2.外部寄生虫(節足動物)によって媒介される病原体
索 引
終宿主索引
用語索引
学名索引

←back