兎の解剖図譜
家兎は古くから産業動物,実験動物として親しまれてきているが,こと解剖書となると,家兎の高い使用頻度,有用性にくらべてきわめて少なく,記載も不十分で不便を感じているのが大方の実感であろう。本書はこれらの不備欠陥を埋め家兎の有用性を更に高める目的で,フランスにおいて獣医解剖学者の総力をあげて完成をみた,いわば家兎の解剖に関する最新の,決定版ともいうべきもので,学術上はもちろん実用的にもきわめて価値の高いものである。 内容は独創的な優れた多数の図版により詳しく,しかも全体が要領よくまとめられており,見やすく理解しやすいように配列にも工夫がこらされている。用語も国際用語に統一されており,利用上の利点となっている。 主要目次 |